映画界・音楽界の新たなパラダイムシフトの中で
2020年、新型コロナウイルスによる脅威により、映画・音楽業界は創作物の発信におけるパラダイムシフトに直面している。映画においては映画館での上映制限、音楽においてはライブによる興行制限に直面し、それは業界全体に大きな衝撃と影響を与えることとなった。
終わりの見えないこの状況下で、「どのように創作と発信をつづけていくか」
これは創作者として真正面から取り組むべき課題であるのではないか。
この課題へのチャレンジを、業界を跨ぐ形で実現できないか―
インディーズ映画業界で1 5年以上に渡り活動を続けてきた【zampanotheater】
音楽業界で常に様々な創作・表現に挑戦してきた【押谷沙樹】
映画と映画音楽という形で長年に渡り創作を共にしてきた両者で、新しい創作と発信に挑戦する。
終わりの見えないこの状況下で、「どのように創作と発信をつづけていくか」
これは創作者として真正面から取り組むべき課題であるのではないか。
この課題へのチャレンジを、業界を跨ぐ形で実現できないか―
インディーズ映画業界で1 5年以上に渡り活動を続けてきた【zampanotheater】
音楽業界で常に様々な創作・表現に挑戦してきた【押谷沙樹】
映画と映画音楽という形で長年に渡り創作を共にしてきた両者で、新しい創作と発信に挑戦する。
人と人の間に張りめぐらされた「見えない糸」と、
繊細な「距離」を描いてみたかった
松井美帆(「I forget」原案・ プロデューサー)
Covid-19をきっかけとした2020年の大きな混乱の中で、私が改めて向き合ったのは「人と人との距離」でした。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)という言葉一つとっても「社会ってなによ」「適切な距離ってなによ」と考えてしまう。家の中で街の中でオフィスの中でインターネットの中で、人と人はてんでバラバラに点で散らばっているようで透明な見えない糸で絡まり合っている。絡まりあった糸は時にはひどくもつれて人と人との距離を必要以上に近づけいがみ合わせたり、適切な距離となり励まし合ったり、解けて切れて遠く傍観者を生み出したりする。 そんな中から、糸が切れないように繋ぎ止めたい「誰か」を大切にしたいと思う。いつも心の片隅で自分をこの世界に繋ぎ止めてくれている「誰か」は、目の前にいなくてもどこかで見えない糸でつながっている。 こんな世の中、こんな状況だからこそ、時にはその糸を手繰り寄せて「大切です」と伝えることができたなら。 押谷沙樹の楽曲「I forget」を軸に、脚本・監督の渡邉には、「時間」「記憶」というエレメントを散りばめて、その繊細な距離感を映像で表現してもらいました。俳優の皆さんの透明感あふれる演技も是非ご覧いただければ嬉しいです。 |